講演会レポート
MCPC主催の勉強会に参加してきたので、そのレポートです。
モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)講演会
「個人情報保護法のその後」
講師:弁護士法人 かすが総合パートナー弁護士大村 健氏
開催日時:2009年6月18日(木) 15:00~16:00
場所:機械振興会館 6D - 3号室
趣旨:「個人情報保護法」の最初の法律、その後の改定事例、今後の方向性など。更に、同法律事務所に寄せられている案件のうち、情報漏洩問題は非常に多く、これらにつき法律家より解り易くご講演を頂き質疑応答により理解深める。
「個人情報保護法」が2005/4/1より全面施行となり早4年が過ぎた。
法律自体に改正はないが、この間に起きた事件や判例などから、現在同法が抱える問題点などについて興味深いお話を伺うことができた。
勉強会の前半は、実際の個人情報漏洩事件について、弁護士さんの視点で解説を頂いた。
比較的著名な事件が多かったので、内容としては既知のものではあったが、個人的には最高裁まで追い切れていなかった事件もあったので勉強になった。
特にTBCの事件では、テレビでも著名な紀藤弁護士が弁護団の団長を担当していたことと、慰謝料請求額が一人100万円だったので気になっていた。
結果は慰謝料弁護士料を併せて3万5千円(1人のみ2万2千円※)との決定で落ち着いたらしい。
個人的にはもう少し高くなるのかと思っていたが、慰謝料の算定基準は大変むずかしかったのではないだろうか。
その後、個人情報保護法の開示請求にまつわる裁判例の説明があり、裁判所の判断などの詳細な解説までして頂いた。
ただ、小生の脳みその処理能力をはるかに上回る判決理由で、法曹界のすごさを垣間見た気がした(笑)。
最後に、個人情報保護法に関するガイドラインなどの改定についての説明があり、特に注意すべきポイントなどを解説して頂いた。
興味深いのは、いわゆる「過剰反応」の部分だ。
尼崎の事故における病院の対応などが実例として上がっていたが、その後の質疑応答でも会社の過剰な反応(たとえば持ち出しパソコンの全面禁止など)が企業活動の障害になっているのではという、非常に鋭い質問なども飛び出した。
J-SOXなどの影響もあり、法令遵守のスタンスはより厳しさを増す中、一方ではコスト削減や効率経営を望まれているのも事実であり、そのジレンマを現場の人間は感じていることがよくわかった。
この後、本業の講師の仕事でケータイを使ったセキュリティ提案の研修を担当することになっているので、今回の勉強会は大変興味深かった。
※本勉強内では慰謝料の減額のみ記載があったが、ネットで調べたところ、慰謝料+弁護士料で22,000円との記載があったので、弁護士料も減額(5,000円→2,000円)されている可能性がある。
かつみさん@管理者
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