「KDDIのリモートアクセスサービス「CPA」向け新料金プランの提供について」 - KDDI
について考えてみた。
報道発表には記載が無かったが、CPAのページには「タイプAプラン2」ということで説明がされているようだ。
そもそもCPAとは何か?
という方は、この先読んでも面白くないので男の料理をご覧頂いた方が幸せかも
CPAは、KDDIさんが提供しているau網の企業向け直収サービスである。
すわなち、出先でパソコンとau端末を組み合わせて、インターネットに繋ぐのではなく、企業内に直接接続してくれるサービスである。社内にあるサーバから情報を取り出したり、インターネットに出るにも一度社内を経由させることでセキュリティ対策などを行うことができる。
今回発表されたCPAのタイプAプラン2は、主に小規模ユーザをターゲットにしたもので、10ユーザ以内の利用であれば、コミコミでも月額9,480円(au通信料は除く)から利用できるサービスだ。
もっとも安い組み合わせは、たぶん以下の通りだろう(各種割引などは計算外)。
Bフレッツマンションタイプ(プラン2/プラン2ハイパー)利用時の月額(税抜き)
・Bフレッツ利用料:2,500円
・KDDI IP-VPN利用料金:2,500円
・KDDI 専用IP網利用料:2,500円
・ルータレンタル料金:1,980円(センドバックTypeⅠ)
合計9,480円
マンションタイプは単独では難しいので、単独でも引き込みが可能なBフレッツハイパーファミリータイプで計算すると、月額利用料が12,180円となる。
さてこれが高いか安いかの判断だが、ドコモのサービスで実現した場合と、企業が自前で構築した場合の2パターンで考えてみる。
■ドコモのサービスで実現する
もっとも安くあげるパターンとしては、ビジネスmoperaアクセスプレミアム(FOMAタイプ)の64Kbpsがあるが、このケースで試算した月額利用料は以下の通り。
・ビジネスmoperaアクセスプレミアム(FOMAタイプ):7,000円(64Kbps)
・ディジタルアクセス64:28,000円
・DSU利用料(両端):3,400円
合計38,400円
うーん、10IDまでで計算すると確かにKDDIさんは安いね。
ビジネスmoperaアクセスプレミアムはID数では課金されないので、仮にID数によって従量課金となるKDDIさんのサービスが38,400円を超えるとすれば、ユーザ数が63を超える時だ。
ビジネスmoperaアクセスプレミアムの64Kbpsで63ユーザの同時接続はさすがにきついな。
ということで、ドコモさんの対抗商材はビジネスmoperaアクセスプレミアムではなく、ビジネスmoperaインターネットVPN限定タイプ。次に説明する自前で構築するとほぼ同等なアプローチとなるね。
■自前で構築する
何もキャリアの直収サービスを使わなくとも、VPNを自前で構築することで社内に入ることができる。
比較的簡単なのは、ほとんどのWindowsでは標準搭載されているPPTPなどを利用するケース。
このケースで必要なものは、社内側のインターネット回線と固定IPアドレス(ないと不便)、VPN対応ルータなど。
インターネット回線については、KDDIさん同様Bフレッツ辺りが一般的。それにISPの料金がかかるが、固定IPアドレスを少なくとも1つ以上取るので若干高くなる。とりあえず試算してみよう。
・Bフレッツハイパーファミリータイプ利用料:5,200円
・OCN 光アクセス IP1「Bフレッツ」プラン:9,800円
合計16,000円
これに初期費用としてVPNルータが50,000~100,000円程度かかるだろうか。
値段的にもKDDIのサービスの方が割安である。さらに直収サービスであれば暗号化も必要ないので、PPTPに比べるとパケット代も安くなるし、そもそも接続も簡単でトラブルが起きにくいというメリットもある。
このように考えていくと、今回のCPA タイプAプラン2はかなり強力な商品となるが、問題は売る側の知識とそれを的確に伝える能力だと思う。どんなに安くても、よくわからないものは買わないのが消費者の心理だからね。